プラーナヤーマを深める4【クリヤ・浄化法】

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今回はプラーナヤーマを行う前に必要なクリヤ(浄化法について教わりました)

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ヨガで大切な浄化

そもそもヨガは、不純さを取り除いて純粋な本来の自分を取り戻すためのものです。つまり、全てのヨガの練習は浄化の作法だと考えることもできます。

例えば、ヨガ・スートラの中にはシャウチャ(清浄)という教えがあります。

シャウチャは、内側(心)と外側(身体)の両方を清潔に保つことです。

ハタヨガの教えでは、ナーディ(気道)を詰まらせる不純物を取り除くことをクリャと呼びます。ナーディが汚れで詰まってしまっていると、生命エネルギーであるプラーナが流れることができません。

クリヤの実践のタイミングは教典によって違います。

ゲランダ・サンヒターでは全てのヨガ実践者が浄化法を行うべきだと教えます。浄化法は、アーサナを行う前に実践されます。

私たちの身体は壺のようなものです。焼かれていない生の壺は水などをためることができません。壺として使用するためには、火を使って壺を焼く必要があります。同じようにヨガ実践者は、ヨガの実践によって身体にプラーナを溜めることができるようになります。そのため、タパス(苦行)は、熱行という意味の名前で呼ばれています。

また、ゴーラクシャ・サンヒターによると、プラーナヤーマの実践が浄化になると説かれます。そのため、クリヤのような特別な浄化法はとくに進められません。

ハタヨガ・プラディーピカでは、粘液質(カパ)の性質を持っている人は浄化法を行うべきだと書かれていますが、それ以外の人はクリヤをしなくてもプラーナヤーマを行うことができます。

様々な浄化の方法

ヨガのクリヤ(浄化法)は様々なものを使って体内の不純性を取り除きます。

  • 空気:カパーラ・バーティetc..
  • 水:ジャラ・ネーティ、ダウティ、シャンカプラクシャーラナetc..
  • 糸:スートラ・ネーティetc..
  • 腹部の期間:ナウリ、アグニサラ、バスティect..
  • 光:トラータカetc..

それぞれのクリヤの実践は体内の様々な部分の不純性を取り除くのに有効です。

例えば、身体の上部には粘液質が溜まりやすいです。(鼻水や痰など)

鼻水で花が詰まってプラーナヤーマが難しい人には、ネーティが有効です。

便秘などで腸の中に汚れが溜まってしまっているのであれが、シャンカプラクシャーラナなどで腸を洗い流すことが有効です。精神的な不純性なら、トラータカによって取り除かれます。

このように、必要に応じてクリヤの実践を行うことができます。

喘息を含めて、アレルギー性の症状を持っている人は、クリヤの実践によって改善を感じられる場合もあります。

アグニサラやウッディヤナ・バンダのようなクリヤの実践にはエネルギーが必要です。しかし、このような実践を行うことで、私たちの身体は新しいエネルギーを受け取る準備ができます。

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