私にとって瞑想(メディテーション)は、自分自身のバランスを取るために必ず必要なものです。
毎日瞑想を行っている私でも、全く集中出来ない日は多々あります! 瞑想が心地よくないと、ほぼほぼ三日坊主になります。集中出来ない瞑想は、本当に苦痛です…。
私が上手く瞑想できない時にしていることをご紹介します。
瞑想が上手くいかない理由は忙しさ
瞑想とは=心の働きを止めることです。
心を制止する瞑想が上手くいかない原因は、心が活発過ぎることです。
マインドが忙しい時に「考えるのをやめよう、考えるのをやめよう」と思えば思うほど、どんどん頭の中に思考が湧いてきます。
そういうときは、ほんの10秒間、考えることをやめるのさえ難しい。その状態はとても苦痛です。自らの意思に反して現れる思考が頭の中を支配して、気を抜くと完全に思考に支配されます。
睡眠も瞑想の敵
睡眠状態と瞑想はとても似ているように見えますが、実は全くの別物です。
瞑想とは、心が制止していても、意識は行き渡っていて寂静を感じている状態です。
対する睡眠は、完全に意識が消えてしまっている状態であり、自身でコントロールすることが出来ません。
瞑想のためのプラーナヤマ
現在の私は、オフィスでも自宅でもパソコンという生活をしています。
思考が常にアクティブ(ラジャス性)でいると、座って目を閉じても急に鎮まってはくれません。
瞑想は30分と決めているのですが、その前に10分間プラーナヤマ(呼吸方)をすることにしました。
思考を燃やしきるカパルバティ(火の呼吸)
コントロールできない思考は、ヨガにとっては不純なものです。
不純性は強い炎で燃やしきらなくてはいえません。
体内に炎を燃やすためには、火の呼吸であるバストゥリカが有効です。バストゥリカでは、短くて強い呼吸を腹部を動かしながら行います。腹部の筋肉を活発に動かすことはポンプのように作用して、体内の血量やエネルギーを循環させます。
身体と心に滞っている不純性を燃やして、瞑想に必要な純粋さに近づけます。
カパルバティはとても効果的ですが、非常にアクティブな呼吸なので、瞑想前には必ず他のプラーナヤマと合わせて実践しましょう。
強い浄化力のバストゥリカ
バストゥリカは胸部に強く息を出し入れする呼吸です。カパルバティと同じように、とても短時間で一気に不純性を消し去ります。
バストゥリカ・プラーナヤマで大切なのは、最後のクンバカ(保息)。そこで一気に心の働きが静まり返るのを感じます。
深い静けさに導くナディショダナ
最も理想的なプラーナヤマはナディショダナです。左右の鼻腔から始まる、月と太陽の気道のバランスを整えて、瞑想に最適な状態を作り出します。
ナディショダナを10分くらい継続すると、呼吸を意識して行うのも難しいくらい、自然に思考が弱まって瞑想状態に入っていきます。
しかし、ナディショダを効果的に行うためには、カパルバティなどを充分に行う必要があります。
音の振動で気を沈めるオーム 復唱
オームというマントラには、心を平穏に保つ効果があります。
できるだけゆっくりとオームを10回唱えるだけでも、心が静まってくるのを感じます。瞑想中にオームの音を対象として集中するのもとても効果的です。
たとえ上手くいかなくても瞑想の効果はあります
瞑想は、その時の環境や精神状態に強く影響を受けます。
瞑想状態は行うことではなくて、起きることなので、出来ないときは頑張っても出来ません。その時は、ひたすら現れる思考を客観視して手放す作業を繰り返すしかありません。
その実践を30分行った後、全く全く達成感を感じないと思います。
しかし、そのような形でも瞑想を30分行うと、その日一日、仕事がスムーズにできるように感じると思います。
私の場合、集中しないとできない執筆作業をしているとき、頭の中の整理整頓ができていないと全く作業がすすみません。
たとえば、頭が疲れているときは、3時間かけても1本の記事も出来上がらないときがあります。しかし、瞑想をしていい感じに頭の整理ができているときは、2時間で1本書きあがるときもあります。
朝30分瞑想の時間にしたとしても、お釣りが出るくらいにパフォーマンスが上がっています。
集中できないときは「苦しいな」と思うかもしれませんが、それでもプラーナヤマなどと組み合わせながら、続けることに意味があるなと思います。
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