呼吸の大切さ。呼吸法でヨガの効果も雲泥の差です

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呼吸に意識を向けないヨガはヨガではない、というほど、ヨガにとって呼吸法は大切です。

ヨガジェネレーションでも呼吸に関しての記事を書きました。

「気が動くと心が動く」ハタヨガ経典に書かれた呼吸の大切さ | ヨガジェネレーション yogageneration
ヨガの練習をする場合必ず呼吸を意識しながら行うと思います。アーサナのクラスであっても、必ず呼吸に意識を向けています。ハタヨガの教典で最も有名なハタヨガ・プラディーピカでは、呼吸の大切さについて書かれています。呼吸がヨガの成功だけでなく、私たちの生活に及ぼす影響に関して、古典教本から読み解いてみたいと思います。

今は哲学と理論に関する共有に力を注いでいるので実践について書くことは少ないのですが、呼吸に関する理論は引き続きヨガジェネレーションでも執筆しようと思っています。

今回は、呼吸法がどれだけ大切かという話を書きたいと思います。

呼吸法はそのままヨガの達成に続く道

ヨガの練習はどこに向かっているのでしょうか?

ヨガの経典でるヨガスートラにはこのように書かれています。

ヨガとは心の働きを制止することである。

ヨガスートラ1章2節

これだけでは分かりにくいかもしれませんが、ヨガによって私たちが学んでいることは心のコントロールです

副産物として健康になったり痩せたりもしますが、もっとも大切なことは自分自身の心をちゃんと理解して、苦痛や悩みを生み出さないように生きる方法を学ぶこと。

どのヨガの経典でも、心を制御することについて書かれています。

現代では様々なヨガがありますが、この点に関しては共通しています。

心と呼吸の関係

ヨガでは心と身体は繋がっていると考えられています。

気が動くと心も動く。気が動かなければ心も動かない。ヨガ実践者は心の動きを止めなければならない。それゆえに、気の動きを止めなければならない

ハタヨガ・プラディーピカ2章2節

呼吸は意識して行うことも出来ますし、無意識に行うこともできます。

ほとんどの人は、呼吸を無意識に行ってしまっているのではないでしょうか?

意識していない場合の呼吸は、心の状態に左右されています。

例えば、オフィスで忙しくパソコンに向き合っている時、どの様な呼吸をしているでしょうか?かなり浅い呼吸になっていると思います。

すっごく悲しいことがあって泣きじゃくっている時、呼吸さえうまく出来なくなってしまって苦しくなりませんか?感情が乱れると呼吸も乱れてコントロールできません。

逆に、可愛いペットといる時、自然の中で散歩をしている時、無意識にとても穏やかで深い呼吸になっています。

自分の呼吸に意識を向ける習慣を作りましょう。

心の状態と呼吸の状態は自然に繋がっています。

呼吸をコントロールして心をコントロールする

緊張した時、大舞台に立つ前、心を落ち着けたい時、スポーツの大事な局面など、意識的に深呼吸をしたことは誰にでもあると思います。

呼吸の理想的な状態は、深くて長い呼吸です。

心を冷静にしたい時に、人は無意識に深い呼吸をします。

ヨガを知らない人でも、深呼吸が心を落ち着けてくれることは自然に知っているのでしょう。

深い呼吸の状態は、冷静で落ち着いた心と繋がっています。私たちは常にその状態を意識していると、感情的になり過ぎたり、緊張状態が続いてストレスが溜まってしまうことを回避できます。

例えば、人前に立つのに緊張する時も、集中力を必要とする作業が続いている時にも、出来るだけ呼吸が浅くならないようにしましょう。

浅い呼吸、止まりがちな呼吸が続くと、心にも身体にもストレスが蓄積されて、いつかコントロールができなくなってしまいます。

大事な場面でも呼吸を整えることは、常に冷静さを維持することなので、失敗も少なくなりパフォーマンスが上がります。

呼吸のコントロールはヨガで練習しましょう

とはいっても、日常生活や仕事中に常に呼吸に意識を向けていることあ難しいですね。

最初は、定期的に深呼吸をする癖をつけましょう。特に、疲れてきたときに意識的に深呼吸を何回か行います。

無意識の呼吸を深める為にはトレーニングが必要です。

ヨガの練習で日常の呼吸も深められるように練習しましょう。

アーサナの練習を行う時なども、常に呼吸に意識を向ける様にします。

呼吸が乱れていればアーサナで無理をしていますし、深く呼吸でできている時は心地良いアーサナが取れている時です。

自分にとって少しチャレンジングなアーサナの練習をしている時でさえ、良い呼吸を心がける癖をつけます。

アーサナの練習の時間だけでも呼吸がコントロール出来るようになると、少しづつ日常の呼吸も変わってきます。

呼吸が変わると心が変わります。

呼吸の大切さを知って、自身のヨガと人生を心地良いものにしましょう。

コメント

  1. […] […]

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