最近ネットで、Fラン大学なら行かない方がマシという意見を目にします。
しかし、特に海外進出に学歴は必須です!
筆者はスポーツのために大学を選んだため、いわゆるFランと呼ばれる無名大学を卒業したのですが、正直、大学を卒業して本当に良かったと思っています。両親に心から感謝しています。
人生設計を考えるうえで、とりあえず大学を出ておいた方が良い!と思う理由を、特に海外移住した経験をもとにご説明します。
大学を出ないと選択肢が減る!は本当
大学を出ても、無名の大学なら大して就職に有利にならないのではないか?という意見も聞きます。
しかし、大卒でないと就職できない企業が沢山あるのは事実です。
もちろん、大手企業に就職したい場合は、それなりの名前の大学を卒業していないと難しい場合も多いです。無名大学だと選択肢が減ることは事実。しかし、そもそも大卒でないと応募も出来ない企業も多いです。
残念ながら、大卒でないと選択肢が減るのは事実です。
実力主義じゃないの?海外進出したい場合は、絶対に必要!
たまに「日本は学歴を見過ぎ。海外は実力主義。」という意見を聞くことがあります。
海外の多くの国では日本ほど年功序列ではなく、スキルや経験で給料が上がることは事実です。そのため、若手でも頑張り次第では早い段階で高収入を狙うことも可能。
しかし、海外の多くの企業では、学位がないとそもそも就職ができません!
例えば私のいるインドで、就労ビザを取得する場合には、その人をインドで雇用する必要性を示す必要があります。
「この人には、こんなスキルがあって、それはインド国内では探せないので日本人を雇いたい。」という書類を大使館に提出して、就労ビザの申請をします。
それはインドだけではなくて、大多数の国で必要な手続きです。
その人のスキルが本物かどうかは、学位などで証明します。
「自分はこれができます!」という自己申告だけでは信用がありません。
「この大学で、どの学部で学位を取得した。だから、この能力がある。」
それを証明できることが、最低限の条件となります。
もしも将来海外に出たいなどの夢があれば、必ず学位は取得しましょう。無理をしてでも、自身の将来の可能性を広げるために必要です。
大学を出て良かった実体験
大学を出ていて良かったなと思うことは沢山あります。
今回は就活に特化してピックアップします。
新卒の就職活動ができた
私の卒業した大学は、短大との併設でした。そのため、大学時代の友人には、短大卒業生徒と4大卒業生の両方います。
学歴差別的な発言は極力避けたいのですが(私も威張れる学歴ではないので…)、総合職を狙う場合には、どうしても4年生大学を卒業して新卒の就職活動をするのが王道の道です。
もちろん、短大卒業だとしても、営業職などから入社して、努力で上のポジションを狙うこともできます。しかし、4大卒業生よりも飛び出た努力が必要だと認識したほうが良いでしょう。
新卒時の就職実績が将来を左右する
今時、新卒で総合職で入社したとしても、転職する率が高い!と思う方も多いと思います。
しかし、新卒の時の就職がしっかりしていると、転職もしやすいです!
私の場合は、最初の企業を退社した後、数年間のヨガ修業でブランクがあり、バックパッカーや、ヨガインストラクターという経歴を挟んでいます。
しかし、いまだに新卒で働いた企業の実績で就職を出来ています…
一度ちゃんとした企業で働くと、再就職が雲泥の差で楽になります!
そのためには、どうしても新卒で少しでも有利な学歴を取得したほうが良いでしょう。
社会人になって知り合う人の幅が広がる
私が海外で就職をしてから感じたことは、知り会う人の幅が一気に広がりました。
海外で就職したい人の多くは、意識の高い人が多く、いわゆる有名な大学を卒業している人、もしくは海外の大学に行っていた帰国子女が多いです。
日本で新卒で就職した時には、正直、同じくらいのレベルの大学卒業生が多かったです。
しかし、海外就職した途端に、モチベーションの高い同僚が沢山できました。
海外にいったん出ると、学歴はあまり関係なくなります。(そのため、レッテルはあまり感じません。)しかし、高い学歴の人と出会えるメリットがあります。
自分自身が大学生の時にはあまり出会わなかった人と出会うと、それが刺激になります。
身近な職場環境にモチベーションや能力の高い同僚が多いと、それが刺激になって、自身のスキルを上げることにもつながります。
海外就職ができる
こちらはすでに上記で話してしまいましたが、大卒の学位がないと海外での就職は非常に困難。その可能性を残すためにも大学卒業をお勧めします。
Fラン大学卒業の場合、日本国内での就職はある程度制限されてしまうかもしれません。
筆者の場合、インドというあまり人気のない国での就職ということもありますが、大学の名前が就職の障害になったと感じたことがありません。
インドでは、日系の大手企業の現地法人と、インド企業の日本向けマーケットで就職しました。就活活動中には他の企業も多数応募しましたが、日本で就職活動をするよりもスムーズでした。
海外就職は、学歴よりも人柄と過去の職歴を見られたと思います。
世間のFラン大学に対する否定的な理由は?
ネットなどで見るFラン大学の否定意見はどのようなものでしょうか。
授業の質が悪い
確かに、大きな大学の方が各分野の著名な教授がいて、質の高い授業を受けることが出来ます。お目当ての教授のゼミに入れば、憧れの先生から直接指導を受けることもできます。
しかし、最低限の知識を得るためには、有名な大学に行かなくても充分な知識を得ることが出来ます。
私自身、大学時代に授業が物足りないと思ったことも多々あります。しかし、キャンバス内に図書館があって、本を読む時間が十分にあるのも大学生の特権。たとえ、ピンポイントで学びたい内容を教えてくれる教授がいなかったとしても、近い内容のゼミに入って、自分自身で勉強すれば大丈夫です。
少なくても、社会人として必要な学力はどの大学でも取得可能です。問題は、授業の質よりも、周りの生徒のモチベーション。勉強の苦手なクラスメイトに流されてしまうと、どこの大学に行っても、学べないのは一緒です。
就職に不利
大学の名前で足きりがある企業は多く存在します。それは事実なので仕方ありません。しかし、高卒よりはずっと選択肢があります。
もしも大学名がパッとしなくても、何か秀でたアプローチポイントがあると興味を持ってくれる企業も多いです。例えば、海外にインターン経験などがあると、書類選考を受かりやすい場合も多い。
大きい大学では競争率が高くて交換留学のチャンスを掴むのが難しいのですが、Fランだと希望者が少なくて、微妙な英語力でも選ばれる可能性が高いことも。
工夫次第では、案外就職もスムーズにできます。
学資ローンなどが将来的に苦しい
景気も良くないので、大学卒業時に奨学金(学資ローン)が怖いという意見も多く聞きます。
私が大学に行ったときには、Fラン大学であったから良い事もありました。
- 大した学力でなくても授業料免除
- 奨学金無利子
私は、高校時代秀でた学力があったわけではありませんが、大学の平均の学力よりはずっと成績が良かったため、授業料が半分免除となりました。
そこそこ名前の知れた私立大学に行くより安い授業料で通うことが出来ました。
大学の中では学力が高い方だったので、奨学金も無利子のものに通りました。
もちろん学資ローンは長期間ついて回りますが、一生必要な学歴を得るためには必要な投資だったと思っています。
大切なことは、どの大学に行ったかよりも何をしたか
散々Fラン大学を勧めましたが、大学に行けば全てオッケーではありません!
大切なのは、入学してから卒業するまでに何をしたかです。
就職活動では、大学生時代に何を成したかで評価されます。
もちろん、勉学を頑張っても良いですし、副業などで在学中に実績を作るのも素晴らしい。今はパソコンだけで仕事ができるので、時間のある学生時間にチャレンジするのはお勧めです。
インターンやボランティアなどで経験を積むのもありです。
自分自身のアピールポイントとなる経験を積みましょう。
どこの大学だから良い・悪いと評価するわけではなくて、どこにいても自信の持てる努力を積めば、あらゆるチャンスを掴むことが出来ます。
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