【インド音楽】ラーガとターラ。1人じゃ出来ない

india life

週末にクラスがなかったので、友人のパカワジ奏者(両面太鼓)に来てもらって一緒に練習をしました。

最近は自分一人の練習も若干足りていないような気がしますが、

やはり自分一人ではなくて人と合わせることはとても大切です。

 

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インド音楽ではラーガ(メロディ)とターラ(リズム)が必要

ラーガ

私の学んでいる北インド音楽のルールは少し特殊です。

インド音楽ではラーガと呼ばれる厳格な演奏のルールが存在します。。

ラーガは、音階のようなものとして考えられることもありますが、正確には違います。

  • どの音を演奏して良いか
  • 高音に上がる時のメロディと、低音に下がる時のメロディ
  • 演奏するべきフレーズ
  • 聴かせるべき音、最小限にするべき音
  • 演奏して良い時間(何時から何時までか)、または季節
  • 演奏するべきスピード
  • ラーガの個性(ムード)

これらのルールを守りながら演奏します。

ターラ

ターラはリズムです。

北インド音楽で1番ポピュラーなターラは16拍子です。

7拍子、9拍子、10拍子、12拍子、14拍子など様々なリズムで演奏します。

とても数学的で、同じ拍数でも複数のタールが存在します。例えば10拍子ですと

Jhap Taal:2+3+2+3

Shankh Taal:1+1+4+1+3

と、合計の数字が同じでも別の拍の校正で出来上がっていて、

応用して演奏するときにも全て上の分割のリズムに聞こえなければなりません。

ターラは拍数と、スピードによって構成されます。

  • ヴィレンビット:ゆっくり(1分間に10拍~)
  • マッディヤ:中間(1分間に150拍程度)
  • ドゥルット:速く(1分間に250以上)

上の拍数は私の流派の目安ですが、ゆっくりは果てしなくゆっくり、早くは果てしなく早く演奏します。

曲はラーガとターラの組み合わせ

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、演奏者は常にラーガとターラを選択してから演奏をします。

曲の演奏は基本的に、メイン奏者(メロディーを奏でる人)と伴奏(打楽器)で演奏します。

(伴奏が複数になることもある)

ラーガを演奏する私たちが曲とリズム、スピードを決めて、伴奏者に指示を出します。

プロレベルになると、何拍子を演奏するのか伝えない演奏者もいます。突然メインの演奏者が弾きだしたメロディーを元に、伴奏者が瞬時にリズム校正を理解します。かっこいい!

インド音楽は全て即興で行われる出会いのケミストリー

私たちの音楽は、山のようなルールの組み合わせで出来上がっています。

しかし、ルールの枠の中は、永遠と続く真っ白なキャンパスで自由です。

舞台の上に座って、もしくは一人で部屋に座って、楽器を構えた瞬間から何を演奏するのか、自分でも想像がつきません。

その時の心の状態、気候、時間などで、どこかから降ってきたメロディーを演奏します。

もちろん、自然に湧き上がってくるメロディが出てくるまでには永遠と基礎練習を積み上げなければいけませんが、ある時から自動演奏のようにメロディが降ってくるようになります。

Bansuri- Raga Malkaus with Pakawaji
動画全体。短いけど、即興です。

曲を演奏するときは、伴奏者とのケミストリー

最初はとにかく難しい即興音楽

一人で練習をする時には、スマートフォンのアプリなどでリズムを演奏します。

曲を演奏するとき、メインのメロディー以外は90%が即興演奏です。

アプリのリズムは常に一定なので、練習を積めばだいぶ思った通りに演奏を出来るようになります。

しかし、コンサートでは当然アプリ伴奏は使えません!

生のタブラやパカワジなどの演奏者と練習すると、思いもよらないことが起こります。

まず、リズムが一定じゃない。彼らは10拍子なら10拍子の中で出来るだけアレンジを加えながら演奏します。そのため、気を抜くと、今何拍目なのかすぐに分からなくなります。

一流アーティストになるにつれて、複雑なリズム校正を好むアーティストが増えるので、日ごろから生伴奏と練習を積んで、自分自身の中のリズムカウントを鍛えなければなりません。

即興だから難しくて、即興だから楽しい

基本的にはラーガを演奏するメイン演奏者が全てを決定します。

しかし、伴奏によってものすごく左右されています。

伴奏者も十人十色の演奏をして、その個性によって私たちも曲の雰囲気が変わっていきます。

その場のケミストリー。

私はまだまだ初心者なので、伴奏に負けないように演奏することで必死ですが、

プロの演奏者同士は初対面でもビシッと合わせます!

カッコいい!!!!

即興演奏なので、自分の力量はすぐに丸裸になってしまいます。だけど、それが面白い。

私がインドを離れられないのは、一緒に音楽を作りたいと思う共演者が多いからかもしれません。

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