ヨガスートラとは?初心者のスートラ入門

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ヨガの知識を深めようと思った時、もっとも有名な教典はヨガスートラです。

ヨガスートラを読んで、深いヨガの知恵を学びたいと思っても、急に原文を読むのは壁が高かったり、書いてある意味がなかなか分からなかったりしますよね。

ヨガスートラがどのような教典で、どのような内容を含んでいるのかをご紹介します。

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ヨガスートラとは?

ヨガの定義、実践方法、が書かれた古典ヨガ文献です。

現代主流になっているハタヨガも、ヨガスートラに書かれたヨガを元に発展した流派の一つです。深い瞑想状態であるサマディを達成するための方法が書かれています。ハタヨガに対して、ヨガスートラのヨガはラージャヨガ(王様のヨガ)と呼ばれています。

ヨガスートラが出来た時代

ヨガスートラは4世紀から5世紀ごろに編成されたと言われていますが、正確な時期は今でも分かっていません。

ヨガはもっと古くからありましたが、師から弟子へ口伝えで伝承されていたため、文献がほとんどありませんでした。この時期にはいくつものヨガの実践書が生まれたと言われていますが、現在まで受け継がれているものはヨガスートラだけです。

ヨガスートラがあらゆるヨガの経典として権威を持ったのは19世紀ごろです。6派哲学の1つとしてヨガが確立したことで、その教典としてヨガスートラがあげられました。

ヨガスートラの著者

ヨガスートラの編者はパタンジャリと言われています。

しかし、パタンジャリは現代まで謎に包まれた人物で、どこに生まれた、どの様な人物なのか、何一つ分かっていません。

ヨガスートラに関しても、パタンジャリがどこまで関わったのかは不明とされています。

どのような人が、いつ書いたのか全く分からない教典、教えだけが残っているのって、とても神秘的ですよね。

ヨガスートラのヨガ

ヨガスートラのヨガは、サマディへの到達を目指し、8支則と呼ばれる8つの段階に分けて実践されます。

8支則

8つの実践は以下のようになっています。

  1. ヤマ(制戒):社会的な禁止事項
  2. ニヤマ(内制):自分に対する制御
  3. アーサナ(座法):安定的な座り方
  4. プラーナーヤーマ(調気法):呼吸でプラーナ(気)をコントロール
  5. プラティヤーハーラ(制感 ): 外界から受ける感覚を断つ。
  6. ダーラナ(凝念):意識を一点に集中。
  7. ディヤーナ(静慮 ):ダーラナで一点だった対象を広げる。
  8. サマーディ(三昧): 心が停止した状態。

それぞれの段階をもう少しだけ詳しく見てみましょう。

1・ヤマ

ヤマは日常生活で行ってはいけない禁止事項です。

5つの禁止事項が定められています。

①アヒムサー(非暴力): 肉体的に、言語的に、思考のレベルでも暴力を振るわないこと。
②サティヤ(正直):嘘をつかなこと。
③アスティヤ(不盗):他人のものを盗まないこと。
④ブラフマチャリヤ(禁欲):性欲などでエネルギーの無駄遣いをしないこと。
⑤アパリグラハ(不貪):所有しないこと。

2・ニヤマ

ニヤマは日常の生活で行うべきことです。

①シャウチャ(清浄):自身を清潔に保つこと。
②サントーシャ(知足):自身に与えられたものに満足すること。
③タパス(苦行・熱業):困難をやり遂げること。
④スヴァディアーヤ(読誦):聖典を読むこと。
⑤イシュワラ・プラニダーナ(祈念):神への信仰。

3・アーサナ

ヨガスートラでのアーサナではいくつものポーズを行いません。

安定して、瞑想に適した座位で座ります。

4・プラーナヤーマ

吸う息・吐く息・息を止めることで行う実践。

プラーナヤーマの実践によって、心の光を覆いかぶさっていたものが消える。

5・ プラティヤーハーラ

プラーナヤマの実践によって、外側に向いていた感覚が内側に留まり、外の刺激との繋がりが閉ざされます。

6・ダーラナ

瞑想の第一段階。一点の対象に意識を向けて、そこに集中します。

7・ディヤーナ

ダーラナ意識を向けた対象が、大きく広がっていく状態。

8・サマディ

対称を観察していた自己が消えた状態。

ヨガスートラの瞑想:特徴と実践方法—サマディ(三昧)への道— | ヨガジェネレーション yogageneration
近年マインドフルネス瞑想が流行っているほか、お寺で座禅会に参加される方も増えています。ヨガをきっかけに瞑想を始める人も多いですが、世の中には非常に多くの瞑想の種類があり、それぞれ意識の持ち方が全く異なる場合もあります。今回は、日本で最もポピュラーなヨガの経典『ヨガスートラ』で説明されている瞑想をご紹介します。

ヨガスートラの哲学:宇宙観

ヨガスートラの宇宙観、哲学部門は、サーンキャ哲学と呼ばれます。

サーンキャ哲学では、自己の本質であるプルシャ(真我)と物質の根源であるプラクリティ(物質原理)の2つが出会うことで宇宙が発生したと考えられています。

本来のプルシャは、完全に純粋で汚れなく、静かで至高の状態を保っています。しかし、物質世界を生きている私たちは、プラクリティから作り出された幻影によって、本来の姿を見ることができません。

ヨガでは、外側に向いてしまった意識を内側に戻し、本当の自分であるプルシャを体験することが目的です。

ヨガスートラを読もう!

ヨガスートラにもいくつかの日本語訳が出版されていますが、サンスクリット語からの直訳で最も原本に近いのは佐保田鶴治著のヨーガ根本教典と解説ヨーガ・スートラです。

ヨーガ根本教典は解説部分は少ないですが、ハタヨガの経典であるハタヨガ・プラディーピカも収録されています。ヨガを深めたい方は必ず持っていたい1冊です。

解説ヨガ・スートラは、学術的な詳しい解説が書かれている、とても深い一冊です。

ヨーガ根本教典 解説ヨーガ・スートラ

ヨガスートラは、とても短い言葉でヨガ思想のエッセンスがつまっているので、最初は情報量が多くて難しく感じてしまうかもしれません。

しかし、本当に沢山の人が解説をしているので、一つ一つをじっくりと読み込んでいくと、いつ読んでも新しい発見と感動があります。

一生持っておく本として、ヨガスートラを手元に置いておくと良いと思います。

コメント

  1. […] […]

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