ヨガの発祥地はインド。せっかくなら本場でヨガを体験してみたいと思う人にとって、英語の壁はとても高いのではないでしょうか。
インドに限らず、海外の憧れの先生から直接教わりたいと思うと、どうしても英語が必要になります。
正直、すっごく大変でした!
しかし、英語ができるようになったことで、確実に視野が広がり、ヨガに限らず人生が豊かで自由になりました。
海外でヨガを学びたいと思っている方がいたら、心からお勧めします。
今回は、私がどのように英語を勉強したのかをご紹介します。
日本での準備
私は、インドでヨガのティーチャーズ・トレーニングを受けると決めてから、2年近く準備期間として費やしました。
主には貯金をするためですが、その期間は当然英語の勉強もしました。
まずは、出国前に日本で準備をしたことをご紹介します。
英語のヨガのDVDで練習する
まず買ったのは、英語のヨガのDVDです。
あまり理解ができなくても、とにかく英語のガイドに合わせて練習をする癖をつけました。
今ならYouTubeでも沢山の動画が見れるので、本当にいい時代になりましたよね。。。
当時はあまり沢山の動画がYouTubeになかったのですが、グルジことシュリ・K・パタビジョイスの動画のガイドに合わせて練習していました。
最近アシュタンガヨガのガイドが欲しいときは、Kinoの動画で練習しています。
Kinoは本当に細かいアライメントまで説明してくれるので、ちょっと英語が分かるようになるととてもありがたいです。これも無料なんて!!
アシュタンガ・ヨガに限らず、初心者から上級者まで、いろいろなバリエーションのポーズの動画が出ているのでぜひチェックしてください。
英語のヨガの本を訳す!暗記する!音読する!
とは言っても、英語の土台がないときに急に英語の動画を見てもチンプンカンプンです…。
私は、英語のヨガの本を買って勉強をしました。
Ashtanga Yoga: The Definitive Step-by-Step Guide to Dynamic Yoga正直、沢山の本を買う必要はないと思います。
ポーズの説明が短めに書いてある本が理想的。買ったら、徹底的に使います。難しい長い文章は最初は無視して良いので、ポーズの説明の部分に集中します。
①文章を辞書を使って頑張って訳す
②とにかく声に出して何度も音読
③音読した文章を暗記する
ここでポイントなのが、自分でちゃんと訳してみることです。その文章の中にどのような単語が入っていて、どのような文法になっているかを理解しましょう。
私は、とにかく1ページづつでした。
沢山の文章を勉強しても、流れるように忘れてしまうので…。
頑張って、ちゃんと自分のものにしよう!と思って勉強しました。
外国人先生のクラスに通う
日本にいる間、ワークショップを受けるときはいつも外国人の先生でした。私は名古屋出身で、身近に外国人の先生がいなかったのですが、都会ではレギュラーで教えていらっしゃる先生も沢山いるので、積極的に通ってみることをお勧めします。
ワークショップでは通訳付きのクラスでも、出来るだけ先生の英語を聞くように頑張る&積極的に質問!
質問で上手くコミュニケーションが取れないと、それなりに恥ずかしいです…。
だけど、一歩を踏み出さないと成長は訪れないので、出来るだけ先生とは説教的にコミュニケーションをとるようにしていました。
頑張って友達を作る
もしも日本に英語ネイティブの友達がいたら本当にラッキーです!!!
私はヨガスタジオでナンパしました(笑)
英語の勉強だけではありません。どうしても私たちは日本という島国に住んでいると、日本独自の価値観が身についてしまっています。
違う土地で生まれた人と文化や考え方について話し合えるのはとても貴重な機会。驚くほど、日本人は日本のことを知らないな…と感じさせられます。海外に出ると、日本人としてのアイデンティティを問われますが、外国人の友達と一緒に見る日本は一味違います。
最初は英語がたどたどしくて、LINEなどで約束のメッセージを送り合うのも大変!
しかし、英語が苦手な私たちと同じくらい、日本語が話せない外国人も「恥ずかしいな」と思いながら日本語を話そうと挑戦しています。
お互いの言葉が苦手同士だと、ちょうどいい感じに一緒に学べます。
短期のヨガ旅行に行ってみる
どうしても日本国内だと限界があるので、私は有給休暇を使えるだけ使ってタイに行っていました。
さすがにアメリカなどはお金も時間もかかるので行けない…、ですが、タイには世界中からヨガの先生が集まってくるので、とても質の高いクラスを英語で受けることができます。インドほど遠くないので、気軽に行けました!
海外のヨガスタジオに行ってみる
インターネットで”Bangkok Yoga English”みたいな感じで検索してヨガスタジオを探しました。私にとって初めての一人海外はバンコクのヨガ旅行でした。
最初に行ったのはアメリカ人の先生のクラスでしたが、話しかけたら初対面なのにもかかわらず、とても親切に教えてくださいました。
海外のヨガスタジオで、日本人一人で乗り込むのはちょっと勇気が必要です!
と言っても、日本で初めてのヨガスタジオに行くときもドキドキするので、あまり変わりないかもしれません。
ちょっと勇気を出した後は、すっごく自信が付きます。
ヨガのリトリートに行ってみる
日本で大好きだった外国人の先生がタイでリトリートをすることになったので、勇気を出して参加しました!
現地の人向けのリトリートだったので、連絡先を探して、英語でメールを書いて、海外送金をして…。全く海外慣れしていなかったので、本当に頑張りました!
しかし、とにかく貴重な体験で宝物です。
日本人向けのツアーだと、どうしても日本人と日本語で話してしまいがち。
長期でインドに行く前に、短期間でも日本語の使えない環境で学ぶ体験ができ良かったです。
タイではインターネットで検索すると、様々なコースやリトリートがあるので、勇気を出して参加してみるのもお勧めです。
インドでの苦労と努力
さて、当たり前ですが、どれだけ準備をしていても、インドについてからの方が大変です。まだまだ英語が幼稚園児レベルだった私が英語のトレーニングコースを受けた苦労です。
コースの間はとにかく英語との闘い
最初の1週間は、とにかく英語との戦いでした。
インド人の英語は、西洋人と比べても相当な早口です。
一対一で話せばまだ理解ができたとしても、大勢の前で話している言葉を聞き取るのは、最初のころの私にはほとんど不可能でした。
最初はトレーニング生活の勝手も分からないため、いつ、どこで、何をするのかもわからなくて、周りの生徒に聞きまくっていました。
ルームメイトはニューヨーカーの女の子。
本当に良い子だったのですが、ずっとネイティブとして育っていたので、外国人にとって聞き取りにくい単語や表現が分からない。お互いに模索しながら、それでも懲りずにコミュニケーションをとっていました。
外国人に偏見のない素直なルームメイトで本当にラッキーでした。
練習するときは自分で英語ガイド
自分の部屋に帰ってアーサナの練習をする時は、自分の行う動きに合わせて英語のガイドを話しながら練習する様にしました。
最初は、「息を吸って、腕を上げる」のような、最低限のガイドをできるように練習。慣れてきたら、「手を上げながら背骨が伸びるのを感じて、胸を開いて、足は力強く…」のように、一つの動作の中に沢山の説明を入れられるようにします。
最初はポーズによってすごくゆっくりになってしまったりしますが、実際にアーサナを取りながら練習する事で、どれだけ自分がガイドを出来るのか明白になります。
(ポーズ無しでの練習は、本番でイマイチ発揮できない…)
さらに、自分が実際にポーズを行う事で、何を言わなくてはいけないかが分かりやすいです。
これは本当にオススメの練習です。
ルームメイトとひたすら練習
ニューヨーカーのルームメイトは、ヨガに関してはまだ初心者でした。そのため、ガイドを練習っしたりサンスクリット語のポーズの名前を覚えるのは大変。
私は、アーサナは分かるけれど英語に苦労していました。
そのため、一緒に練習しては、お互いの苦手な部分を補っていました。
ネイティブの子と練習できたのは本当に良かったです。
耳が慣れるまでは本当に聞き取るのが大変で、言葉が上手く通じないので孤独な時もありましたが、それでも英語を使わないといけない環境にいたのはとても良かったです。
哲学の授業は録音で
アーサナの英語は、パターンが分かれば同じような表現を使えるので話せるようになってきたのですが、困ったのは哲学などの座学です。
何を話しているのか最初は全く分かりませんでした。
ヨガスートラとバガヴァット・ギーターは日本語版と英語版を駆使しながら、先生が何のトピックについて話しているのか真剣に聞こうとするのですが、なかなか分からず…。
全てのクラスを録音して、部屋に帰ってからも必死で復習をしました。
正直、哲学は、ワンクール目のトレーニング中ではなかなか理解できず、自分の200時間コースが終わってからは、後輩のコースを聴講してやっと分かったことが沢山あります。
英語習得は大変。だけど楽しんで勉強すれば必ず身に付きます
最初は本当に大変と感じると思います。
しかし、もっとも早く英語を習得する方法は、とにかく使うことです。
恥ずかしがって、なかなか話せないと、上達もスロー。
とにかく、躊躇しないでどんどん使うことが大切です。
英語を使えるようになると、一気に世界が広がります。ぜひ、英語でヨガに挑戦してみて下さい。
コメント