インド在住ですが、1週間程度体調が良くなかったため会社に相談したところ、Covid 19の検査を受けることになりました。
あくまで私の体験で、一般的な検査の流れとは違うかもしれませんが、記録として残しておきます。
コロナ検査までの経緯
体調不良
体調が良くなくなったのは3月26日(木)から。
在宅勤務中に風邪のような症状でめまいがして、仕事が終わった瞬間から寝込む。
その日の夜から発熱と、関節痛で睡眠障害。週末は、風邪の症状が続くも、咳が全くなかったので経過観察。
翌週、熱は下がり、関節痛もなくなってきたものも、咳が少しだけ出る。
なかなか仕事を休める状態でもなく、外に出ないで自宅で過ごすものも、咳で寝れない日が数日。
重たい腰を上げて病院へ
4月2日、仕事中から体調が悪く、1時間だけ早退して徒歩圏内の病院へ行く。
1件目はドクター不在、2件目はコロナの陽性が出て、敷地内立ち入り禁止…
徒歩圏内の病院には行けないことに困って、会社に報告。
すぐに会社が手配して、医師の診断とコロナ検査を受けることになりました。
(インドでコロナの症状がある場合には直接病院に行くのはやめましょう。病院での感染拡大が問題になっています。)
検査1日目
まずは、体調不良に対して医師の診察。
家にドクターを呼んでもらう予定だったが、手配出来なかったようで、少し離れた病院へ。
会社が手配した車には、政府からの通行許可書。
車で10分の距離を移動するのにも、途中で警察の検問が何か所もあり、許可がないと移動できないようです。
病院での検査
まずは、女医さんに敬意と症状を説明。
女医さんは、お洒落な服装で、白衣も来ていない。
インドの医師は、ほとんど私服なのだけど、それで菌が服について自宅に帰るのは大丈夫なのだろうか…。(インド各地で医療従事者が感染しているらしいので心配)
行った検査は、血液検査、尿検査、X線(胸部)、それと、帰りがけに思い出したように体温。(コロナの可能性があるなら、体温は最も重要なような気がするけど…。)
血液と尿検査の結果は後からメールで送ってくれるそうです。
大量の処方
覚えきれないくらい、沢山の処方がでました。
この時点では、検査結果は何も出ていないです。
- 強めの抗生物質 (少し咳が出るだけで、現在は特に症状がない、検査結果も出ていない、それでも、普通よりも強い抗生物質が出ました…。重い抗生剤なので、副作用で仕事に支障が出ると忠告される。飲む方が怖い)
- 胃薬 (抗生物質の封鎖用対策)
- 解熱鎮痛剤 (熱は36.2℃。発熱症状ないけど、飲みなさいと指示される…。)
- アレルギーの薬 (気管支用。これは嬉しい)
- 咳止めドロップ (普通ののど飴)
- 咳止めシロップ (服用した薬見せるために、新品の瓶を持って行って医師に見せたのだけど、同じものをまたくれた。)
- 生理食塩水 (ポカリスエット的なもの)
- 消毒液
- 体温計 (薬局に売っていなかったのでリクエスト)
- マスク (薬剤師が素手で袋に入れる…)
- 箱ティッシュ (鼻水出ませんが)
- ゴム手ぶくろ (買い物時に良さそう)
こんなに沢山もらっても、飲んだ方が体調悪くなるものもあり…(抗生物質の副作用はかなりらしい。)
とりあえず、現状では咳が少ししか症状がないので、検査が出てから薬を飲むことにしました。
お支払い
検査と処方箋で、支払いは約1万ルピー(約15000円)。
インドでは国民皆保険がないので、病院はいつも高く感じる。
しかし、普段行く病院はコロナで閉鎖されていて、会社がちゃんとした病院を見つけてくれたので本当に感謝。
あと、こんな時期に自身のリスクを顧みずに働いてくれている医療従事者の方には本当に感謝しています!
2日目:いよいよコロナ検査
本来インドでは、自身で申し出て行うコロナ検査は、在宅でと決まっています。
料金は4500ルピー。(全国共通)
しかし、自宅にコロナ検査を読んだ場合、住んでいるソサイエティ(マンションのコミュニティ)で問題が起こったり、最悪賃貸契約を切られる可能性があるのでは、と懸念される。そのため、会社が色々調べて外で検査を受けさせてもらうことになりました。
移動ですが、2日連続の車の通行許可書が取れず…。救急車が来ました。
生まれて初めての救急車。カラフルな緑色のバンの、助手席に座る。(元気なので)
本来患者が乗る後部には、病院の付き添いの人が乗っていました。
一度病院に行き、ドクターからの紹介状などを受け取って、移動。
まさかの迷子で1時間…
コロナ検査を行える別の医療団体を紹介してもらって移動しました。本来は車で5分の距離、見つからずになんと、車で1時間迷子。
その間、ドライバーがあちこちに電話しているものも、全くらちがあかず。
コロナ対策で窓が閉められないので、エアコンのないムンバイのドライブは熱中症になりそうでした。文句は言えないけれど、めまいがしました。
どれだけ探しても見つからないはず!
完全に閉鎖された敷地内に停めてあるある、採血用の車が検査場でした。
検査員が来ていなく、そこでも待つこと30分。野外です。
問診も野外で行いました。
問診は、病院からの付き添いの人が代わりにしてくれたので、私はソーシャル・ディスタンスを守って座っているだけ。
症状の説明くらい、私がした方が良い気がするのですが。
けっこう苦しかった検査
検査員は、ニュースでよく見る完全防護服を着ていました。
車の中の椅子に座っての検査。
まずは、鼻に棒を突っ込んでサンプルを取ります。
これが、なかなか痛い。両鼻棒を入れるのですが、かなり奥まで入れて、ぐりぐり動かします。
次は、口腔内。
喉のあたりまで棒を入れてサンプルを入れます。
嗚咽で苦しい。
サンプル取り自体は10分程度でした。
これが自宅でなら本当にすぐに終わったと思ったのですが、会社が気を使ってくれたので、結局トータルで3時間。
なかなか大変でした。
本日の救急車代は1500ルピー。
これも、会社が全て後から返金してくれるそうです。
今件、会社には本当に感謝しています。
結果発表
検査が土曜日だったため、結果は週明けの火曜日になると言われていました。
納期は48時時間(営業日)とのこと。
しかし、日曜日の昼に検査を手配してくれたドクターから連絡があって、「あなた、陰性だったよ!良かったね。」と報告。
24時間かかりませんでした。
その後すぐにレポートが届きましたが、少しでも早く教えなきゃと思ってくれたみたいです。
優しいな。検査をすることは数人の身内と会社にしか言っていなかったので、すぐに報告しました。
会社が全てサポートしてくれたので手順は不明瞭ですが…
ここに書いた体験談は、たぶん本来の検査手順とは違う気がします。
本来は自宅で検査ですが、特別に外で手配をしてもらったので、病院や検査担当者には本当に手間をかけてしまいましたが、インドの人々の温かさを強く感じました。
本人以上に会社が慌てて、全力でサポートをしてくれたことに本当に感謝しています。
今は陰性ですが、気をゆるめて外出すると、いつウイルスをもらうか分からないので、これからも気を引き締めて自宅待機を継続したいです。
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