チベットのダライ・ラマ法王によると、私たちは人間性を共有しているので、それぞれの人の存在に共感することができます。ダライ・ラマ法王は、私たちが70億分の1の人間であることを教えてくれます。全ての人は兄弟姉妹であり、全ての人を繋げることが法王の使命なのだと説きます。
幸福とは、私たちの人生の目的です。幸福になるためには、自分が地球に存在する70億人の1であることを知り、一体感を感じることが大切です。未来は70億人の中の一人一人の個人にかかっています。
法王は幸福は他者への愛から生まれると説きます。
そのためには4つの方法があります。
1つ目、それは周りの人の役に立つことを人生の目的にすることです。私たちの最高の目的はお互いを思いやり、お互いを高め合って、私たちがいつも70億人いる仲間を思うことができるようにすることです。
2つ目、不幸は私たち自身が作り出したものだと理解することです。不幸は自己中心性のために私たち自身の心の中にやって来ます。私たちが不自然な状態になると不幸が訪れます。不自然な状態とは、私たちが自分のことだけを考えている状態です。私たちが本当に幸福を感じられるのは、自分の内側から外に出た時です。
3つ目は、私たちの知性に関して。知的活動を行う時に、私たちの心に奉仕して、神聖な行いとします。心が豊かな時に脳は十分に働くことができます。知的活動の正しい目的のために行い、神聖な愛を育てます。
4つ目は教育。幸福は他者への愛から生まれるということは、学ばなくてはいけないことです。兄弟姉妹がお互いに愛を育てられるように教育を行うために、リーダシップを取らなくて
どこに生まれ、どのような文化背景があっても関係ありません。幸福を求め、それを経験することは、人間の本性の基本的な側面です。
“I believe that it is essential to appreciate our potential as human beings and recognize the importance of inner transformation. This should be achieved through what could be called a process of mental development. Sometimes, I call this having a spiritual dimension in our life….I believe that each individual should embark upon a spiritual path that is best suited to his or her mental disposition, natural inclination, temperament, belief, family, and cultural background.”
—The Art of Happiness, 10th Anniversary Edition: A Handbook for Living
人間の可能性を評価して、内的な変革を重要視するべきです。これは、いわゆる精神的発達のプロセスを通じて達成されるべきです。これを人生にスピリチュアルな側面を持つと呼ぶこともあります。各個人が自分のスピリチュアルな性質、生まれながらの個性、気質、信念、家族、文化的背景に最も適したスピリチュアルな道を歩むべきだと信じています。アーサー・ブルックス
参考記事
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