【音楽日記】ベルギーでコンサートやります!

indian music

日本では、兄弟子でもあり先生でもあるラケーシュ・チョウラシアがツアー中。

仕方ないのですが、どうしても気になります。

楽しんでるかなー。

私は、週明けからベルギーへ行くため今回の日本は見送りました。

予定ではグルジのセカンドフルート兼付き添いだったのですが、急な予定変更で私と兄弟子のビベック・ソナーの2人で行く事になりました。

1公演の予定だったコンサートは、3公演になっていました。

グルジとゆっくりと休養出来る予定だったので、急な変更にアワアワしています。

グルジの名前で立つ舞台

今回は任されたというよりも、仕方なく…という感じではありましたが、グルジが行かないと決めた時点でコンサートをキャンセルせずに、ビベックと私の2人に任せてくれました。

ビベックは何十年もグルジの元で学び、長年一緒にツアーに回っているので、私とは比べものになりませんが。

グルジにオファーがあり、グルジを待っている観客の前で演奏をさせていただける機会があるとは想像も出来ませんでした。

グルジからは、

「お前はコンサートで演奏しなさい。楽しみなさい。」

と言っていただきました。

普段、とても長い時間を過ごしているグルジですが、この一言がどれだけ重たいか。

こういう大事な話をする時は、必ず部屋に呼んで、2人きりの状態で話してくれます。

基礎練習が大切。

その日、グルジと私と、ドイツから来ている短期の生徒の3人でお茶を飲んでいました。

じっくり煮詰めたチャイが出来上がるのを待っている間、グルジが突然練習について話し始めました。

「朝1時間バイラビ、夜1時間ヤマンのスケールだけを練習しなさい。

一部の生徒が、ちゃんとスケールを練習する前に、いきなりラーガを吹いている。」

そう言って、歌いながらスケールの練習方法を教えてくれました。

確かに、私もそうかも。

最近時間がなくて、応用の練習ばかりしていたかもしれません。

その日帰ってから、基礎練習をじっくりと始めました。

練習する人を誰より尊重するグルジ

翌日、さっそくグルクル内のお寺でバイラビのスケールを練習していました。

お寺は外からも参拝出来るようにガラス張りになっています。

予定よりも1時間早くグルジが歩いて来たのを見かけたのですが、Uターンしてグルクルの端の階段で座っているのを見つけました。

急いで楽器を片付けて、グルジの元に行きました。

「申し訳ない。練習の邪魔はしたくなかった。」

私たちにとって絶対的な存在であるグルジですが、

練習している人に対しては、自分の生徒であっても尊敬の念を示してくださいます。

誰よりも練習して、誰よりも音楽での成功を収めたグルジ。

音楽日記向き合う姿勢というのは、何十年経っても変わらないのだと感動します。

そんなグルジの生徒で良かった。

偶然だか、運命なのかは分からないけれど、この人がグルジでよかった。

***続き・ベルギー公演の報告***

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