ギーターのカルマヨガとは?実践の方法(分かりやすく噛み砕いて)

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ヨガジェネレーションさんで連載を書かせて頂いています。

ここまでやっても良いの!? というくらい、突っ込んだ内容でヨガ哲学を書かせて頂けて本当に幸せです。

カルマヨガの意味とは?行動・人生を変える日常での実践方法 | ヨガジェネレーション yogageneration
「ヨガ」と言えば、ヨガ・スートラなどに書かれているアサナ・プラナヤマといった練習方法を考えがちですが、ヨガ・スートラ以外にもバガヴァット・ギータやヴェーダなど様々なものがあります。今回は、自身の行動を変えるヨガで、より人生に深く影響を与えるヨガが”カルマ・ヨガ:行為のヨガ” についてご紹介します。

結論から言うと、カルマヨガの実践とは、「何をしていてもヨガの実践として行うこと」です。だからこそ、日常生活でもとても使いやすいヨガです。

出来るだけわかりやすく書きますね。

ヨガジェネレーションさんでは、ガッツリ専門用語使ってオッケー!難しくてオッケー!とありがたい許可を頂いているのですが、こちらではゆるーく書きたいと思います。


【 ヨガ哲学 入門 ⑧ 】カルマヨガ~日常の行いをヨガとして実践する~|講師:永井由香

ギーターを読むなら必須:カルマとは?カルマヨガとは何でしょうか?

カルマの意味を知っていますか?

カルマとは、行為や、行為による結果を意味しています。

「自業自得」の“業”もカルマを意味しています。

自業自得とは、自分の行った行為が自分に帰ってくるという意味です。

インド哲学では、あらゆる物事は「原因があって結果が生まれる」と考えられています。

食べたら太った、落としたら割れた、など原因と結果が分かりやすいものもあれば、

自分以外の人の行為や前世の行為が影響して結果を生み出している原因の分かりにくいカルマもあります。

良い行いをしていたのに不運が起きた、サボっていたのに良い事が起きたと、自分では原因が分からない場合であっても、何かの原因で起こっています。

だから全てを解析することに時間を費やす必要はありません。全体的には良い事をすれば良いことが起きて、悪いことをすれば悪い結果になる確率が高いです。

インドで行われているカルマヨガについて

ヨガの練習として行われるカルマヨガ

インドのヨガ・アシュラム(ヨガ道場)では、カルマヨガが実践されています。

カルマヨガの実践では、所業僧たちが掃除、洗濯、炊事、配膳、農業などを担当して行います。

私が短期間滞在していたリシケシのシバナンダ・アシュラムでは、病院や障碍者・高齢者の滞在できる施設がありました。これらの福祉施設は無料で利用でき、アシュラムで修行している人たちがカルマヨガとして働いています。

運営費は全てドネーションでまかなわれています。

他人の為に働く人、福祉施設に募金する人、どちらも「他人のため」ではなく、「自分自身を磨くため」に行っています。

それが、インドで行われているカルマヨガです。

良い行いをする=カルマヨガではありません

カルマ、つまり行為には三種類あると言われています。

・白いカルマ=良い行い→良い結果を生む

・黒いカルマ=悪い行い→悪い結果を生む

・灰色のカルマ=その中間→その中間の結果を生む

良い行いをすれば良い結果が帰ってきてハッピー!

と思うのが普通ですが、ヨガでは良い行いでさえ手放しなさいと教えられます。

「良い悪い」にとらわれないヨガ的なカルマ

ヨーギン(ヨガを修得した人)のカルマは、良い悪いでは判断されません。

私たちは、「良い・悪い」という評価によって、新たな苦しみを生み出しています。

例えば、ヨガのポーズで考えてみましょう。

ヨガのポーズの練習自体は良いものとして考えられています。

ストレスから解放され、身体の調子を整え、呼吸が深まり、病気の予防・健康になると思われています。

しかし、まれにヨガのポーズに執着すると逆効果を生むことがあります。

隣の人よりも私の方が上手くポーズを出来ている。

他の人が出来るのに、私には出来ないから私は悪いんだ。

昨日は出来たポーズが出来なくなってしまって悔しい。

この様に、結果(ポーズの完成度)に執着心を向けていると、かえってネガティブな感情が湧きます。

結果、周りの人と争いになったり、無理をして怪我をすることがあります。

これではせっかくのヨガが逆効果ですね。

カルマヨガでは、「何をするか」以上に「どのように行うか」が大切です。

コツは「結果に執着しない行為」です。

何も変えなくて大丈夫です。今のあなたのままで人生を幸せに過ごす

日本人は基本的に勤勉で真面目だと思います。

特に日本の女性は、仕事もしながら、家では家事もこなし、家族の面倒を見ている人が多くいます。

独身であったとしても、仕事をして社会に貢献して、家では自分の生活を整えているだけで充分過ぎるほど良い行いをしているのではないでしょうか。

周りに比べて飛びぬけて優れている必要はありません。

自分が現在の生活で行っていることにもっと意識を向けて丁寧に行いましょう。

本場インドのアシュラムで行われているカルマヨガは、炊事、洗濯、掃除など、何一つ特別でない人間が生きていくために必ず必要な行為です。

自信をもって、自分が行っていることを全うすればいいのです。

あらゆる行いには結果が生じます。

良い結果の時もあれば、望んでいない結果の時もあるでしょう。

結果はあらゆる要因で変わり得るので、私たちにはコントロールできません。

結果に満足するのではなくて、自分自身の行為に満足できる人になりましょう。

ヨガとは平等の境地です。

「良い・悪い」という評価に執着しない生き方が、私たちの人生を幸せなものへと導いてくれます。

Hari Om..

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生きるのが楽になる インドの古典ヨガ哲学

コメント

  1. […] […]

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