【アパリグラハ】足し算よりも引き算の幸せ

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哲学の勉強をしていると、身の回りの人に対しても「どうしてこの人は幸せそうなのだろう?」「どうしてこの人は苦しんでいるのだろう?」とついつい考えてしまいます。

幸せになる人は引き算が得意だな、と思うので、その事を書きたいと思います。

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足すことで悩みが増える

ヨガは引き算の哲学です。

沢山の経典があり、理論があり、実践法があり、ヨガを始めると人生にヨガを足したと感じるかもしれません。しかし、ヨガで学んでいることは、「いかに捨てるか」です。自分自身に満足した時、あらゆる欲や執着、苦しみから解放されます。

苦しい時のご褒美を見直す

私も、以前は社会で働くことが苦手だったので、自分で頑張ったご褒美を買い求めるのが大好きでした。

「今日は大変だったから、友達と飲んで帰ろう!」

「あと4日頑張ったら、週末にはイベントに行こう」

「ボーナスが入ったら良いカバンを買おう!」

自分自身を喜ばせてあげることは、とても良いことです。しかし、「ご褒美」というのは、自分が大変な事をした前提があってのご褒美です。

日常が大変だな、と思っていると、どれだけご褒美を用意しても、根本的な解決となりません。頑張る⇒ご褒美の流れが癖になっている場合は、考え直した方が良いかもしれません。

足すこと=幸せを見直す

私たちの世代は経験していませんが、本当に物が無かった時代には、「物を得ること=幸せ」という価値観が当たり前だと考えられていました。

戦後を生きた年配の方のお話を聞くと、子供の時にたった一欠片だけ食べたチョコレートがあまりにも美味しくて、その感動が今でも忘れられない、といったような経験があるそうです。

飽食の時代に生きている私達はどうでしょうか?

仕事で疲労が溜まってくると、甘い物が無意識にチョコレートを食べる時もあるでしょう。

「美味しいな!元気が出た!」

と思っても、30分後には忘れてしまっているのではないでしょうか?

もしくは、「ダイエットしたいのに、またうっかり食べちゃった。」と後悔する事もあります。

簡単に物が手に入る時代になって幸せになったかというと、実はそんなことはないのかも

欲しい⇒満たす⇒また欲しい⇒満たすというサイクルは、どこまでいてっても終わりがありません。

自分自身が満たされていないと思う気持ちを、物質的なもので満たそうとすると、「幸せ=物を手に入れる」という間違った定義が出来上がってします。

結果、「欲しいものが手に入らないと幸せじゃない」という思考の癖ができてしまいます。

断捨離をすると幸せになる理由

断捨離がただの部屋の片づけに留まらず、人生を大きく変えてくれるのはなぜでしょうか?

断捨離では、自分にとって本当に必要なものと、必要ないものを分けて、不必要なものを手放していきます。

部屋を片付けながら不必要なものを捨てていくと、自身がどれだけ不要なものに囲まれて生活しているのかがわかります。必要、あった方が良いと思っていたものの中にも、本当は必要ないものが沢山あることに気が付くでしょう。

自分にとって必要なもの、不必要なものが分かると、とても身軽に感じます。

沢山のものに囲まれて生きることは、管理も大変ですし、生活がとても複雑なものになります。

家の中のものを減らすと、その分管理も簡単になり、掃除も格段と簡単になります。

同じように、生きている中で必要だと思い込んでいる習慣や思考の癖も、実際は不要なものが多いのかもしれません。

捨てる痛みも学びになる

ものを捨てる時ことは、快感でもありますが、痛みを伴う行いでもあります。

分かりやすいところだと、買いすぎた食品が傷んでしまって捨てるときには本当に申し訳なくなります。野菜もですが、特にお肉やお魚は直接的に命を頂いているので本当に悲しい。

奮発して買ったお出かけ用の服が、何年も着る機会がないまま流行が変わって着れなくなってしまった時、クローゼットにしまったまま忘れられていたバッグの皮が傷んでしまっていた時、旬を過ぎてほとんど使わずに手放す時には申し訳ない気持ちになります。

もしかしたら、奮発して買ったものもあるかもしれません。生活費には余裕がなかったけれど、勢いで買ってしまったもの、なおさら手放しにくいかも。

捨てるときに心に痛みを感じることは大切な学びです。

ちゃんと不要なものを捨てることで、今後買い物をするときに、本当に自分にとって必要なものを考えることができます。

物質に頼らない幸せを感じる

部屋の中に自由な空間があることは何よりもの贅沢です。

コーヒー1杯飲むのにも、物の少ない綺麗な部屋で飲むのと、ごちゃごちゃと散らかった部屋で飲むのでは雲泥の差です。

ものがあまり視界に入らない空間だと、その分静けさや空間の余裕に意識が向きやすいです。今飲んでいるもの、食べているものへの意識も向きやすい。習慣で飲んでいたコーヒーさえ、何倍もおいしく感じるでしょう。

何も足さなくても、その場所にいることが幸せになります。

静かで快適な空間にいるときには、たった一杯の白湯を飲む時間さえ贅沢に感じます。

心が騒がしくて落ち着かないときには、部屋の中のものを減らして空間をシンプルにするのはとても効果的です。

何もない幸せを感じることができるのではないでしょうか。

心の中も手放す

断捨離は良い例なのですが、ヨガでは、物質だけではなくて心も中身も手放していきます。

沢山あれば、より良いというのは幻想です。

実際に経験すると、何もない空間、何も考えなくていい時間の方が何倍も幸せを感じます。

考える癖が付くと、どうしても思考が常に忙しく働き過ぎてしまいます。

忙しい人ほど、何もしない時間を設けましょう。30分、強制的に携帯を持たずにカフェに行くなどはとてもいいアプローチです。

忙しい中で30分も時間を作れないと思うかもしれません。しかし、何もしない時間が結果的に効率を上げて時間の余裕を作ってくれる場合もあります。考えることが多すぎることで、頭の中が常に混沌としていると、仕事の効率が何倍も下がってしまう。結果、忙しければ忙しいほど時間の使い方が下手になってしまいます。

もしかしたら、頭の中を整理することで、日常の業務のスピードが何倍も上がるかもしれませんよ。

心の中の思考を手放すのにも、物質的なアプローチが約に立つ

私の場合は、海外に来て強制的にテレビがない生活になったこと、いつでも引っ越しが出来るように物を増やさなくなったことがとても約に立ちました。

ものを多く持たないことは、考える時間を削ることにも約に立ちます。

スティーブ・ジョブズなどのITの成功者が、毎日同じ服ばかり着ていることはとても有名です。天才であっても、頭のキャパシティは無限ではないので、出来るだけ毎日の選択を減らしているそうです。

女性であれば、お洒落にも気を使いたいでしょう。

しかし、山のように服を買う必要はありません。

次から次に洋服が欲しくなってしまうのは、今あるものに満足していないからです。

一回、使っていないものは思い切って処分しましょう。その分、次に買うものにはしっかりと満足できるものを買いましょう。同じ金額を出すなら、安いものを3枚買うよりも、本当に気に入ったものを1枚買う方が良いです。気に入っていれば、高くても安くても、値段は関係ありません。今あるものに満足できるようになると、もっと欲しいという欲がなくなる。なので、ちゃんと意識して管理できる以上の枚数を持たない方が良いです。

身の回りの物質を減らすことで、シンプルさの心地よさに気が付きます。

物を買う、捨てるという実践の中で、自分にとって必要なものと、必要でないものを学びます。その思考の癖を手に入れることによって、自分の人生にとって必要なものと不要なものを分けていきます。

考えるべきこと、忘れるべきこと

他人の噂話などは、もっとも不要なものです。

好きでない相手への文句を四六時中考えているのも、もったいないこと。

今、目の前にない対象への不満は捨てましょう。

それが出来れば苦労はありませんが…そのためのトレーニングがヨガです。

心のコントロールが難しければ、物質的な変化から。

不要なものを手放して、生き方をシンプルにするトレーニングをしましょう。

捨てるべきものが分かる、引き算の得意な人は、とても人生を楽しめる人です。

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