巨大なガネーシャを海に流すことで有名なムンバイのガネーシャ祭。
最も多きなガネーシャを海に流すのは、ガネーシャ祭初日のガネーシャ・チャトゥルシーから11日目です。 各家庭や地域ごとにお招きしていた神が帰る日、ムンバイの人たちは海にガネーシャを流します。
ガネーシャを求めてジュフビーチに行ってきました
ガネーシャがどんな神様かはこちらをご覧ください。
ガネーシャを流すときには酔っぱらった男性も多いと聞いていて、一人ではビビッてなかなか行けなかったのですが、3年目でやっとビーチまで見に行けました。
夜は危ないと聞いていたので夕方行ってきました。
思っていたよりも人は少な目。やっぱり早く来すぎたか!と焦ったのですが、けっこうガネーシャさんはいて安心しました。
ガネーシャは、家庭ごとで持ってくる人と、ソサイエティ(地域団体)ごとで連れている方がいます。
海に流す前に、必ずビーチで最後のプージャ(お祈り)をします。
ガネーシャに向けた祈りの歌を歌って、踊って、楽しい。
お花に包まれたガネーシャ神が本当に素敵。
沢山の花輪に進まれたガネーシャも素敵。
大人たちは楽しそうに「ガナパティバッパ・モーリヤ」と唱えて、子供たちは踊ります。
こうやって、小さく家族でお祈りをしている姿に胸がキュンキュン。
当たり前のように、彼らの生活にガネーシャが生きているんですね。
人々は、みんな一体となってガネーシャを讃えます。
突然現れた外国人の私たちにも優しく、写真を撮ろうとすれば撮りやすいように場所を開けてくれて、マントラを唱えれば輪に入れてくれます。
ガネーシャへのお供物、コンペイトウのようなお菓子も、何カ所かで頂きました。
そんな暖かさが心にしみます。
私は本当に、人々が神様に祈っている姿を見るのが好きなようです。
大きなガネーシャが現れると、関係ない人もどんどん加わってみんなで楽しみます。
なんとなくガネーシャ様を追っかけて行進に参加するのが楽しくて楽しくて。
一緒に来ている方を置いて、ついついガネーシャを追っかけてしまいます。
大きくても小さくても、神のもつ魅力にくぎ付け。
翌日打ち上げられたガネーシャの残骸問題
毎年この時期になると問題になるのが、海に沈められたガネーシャたちのその後です。
ガネーシャ祭期間中は毎日のようにガネーシャが沈められるので朝になる海岸に打ち上げられたガネーシャの残骸が無残にビーチを埋め尽くし
ボランティアの人たちが必至で清掃していると言います。
また、ガネーシャ祭によって海が真っ黒に汚れるため、地元の人たちはガネーシャ祭後数カ月は魚やエビなどの魚介類を食べないようにしていると聞きます。
私も、プラスチックを流していると思っていたので、本当に心を痛めていました。
今回初めて分かったのですが、引き潮の時間帯に打ち上げられたガネーシャ様たち、
どの子も表面のカラフルなペインティングの下は粘土で作られていました。
このまま自然に帰れる。と思うととてもホッとしました。
カラフルに美しく塗られたガネーシャ様も美しいのですが、波に洗われて土の姿になった自然体のガネーシャ様は私の好み。
自然に帰っていく姿、その姿を見ることが出来て私は感動しました。
「打ち上げられた無残な残骸」ではなく、愛されて、人々に送られて、帰っていく自然体の姿のように思いました。
あくまでも個人的な感想ですが、私はその姿が見れてとても嬉しかったです。
ガネーシャ祭は今も、朝まで続いています
私は一応安全面も考えて帰宅しましたが、ガネーシャ祭は明日の早朝まで続きます。
今も、私の部屋ではガネーシャ行進の音楽と花火の音が聞こえます。
今年も、ムンバイの人々にとって最も大切なガネーシャの誕生日を現地の人々と祝うことが出来て幸せです。
ーーーーガネーシャ祭の初日・お祈りーーーー
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