ムンバイのでガーデンコンサートを演奏する機会を頂きました。
今回は日記ブログです。
外国人でコネもあるわけでもなく、グルジの伴奏をさせて頂く機会はあってもソロ公演はなかなかチャンスがないので本当に嬉しかったです。
今回のコンサートは、1週間くらい前に依頼の電話がかかってきました。グルジが私の名前をオーガナイザーに伝えて下さったそうです。今まで何度もコンサートのお声がけを頂いたことはあったのですが、本当に実現しなくて…。
グルジが一言言ってくださると、こんなにすんなりと決まるのかと驚きました…。
必死の準備でした…
今年はありがたいことに、クリスマスの週は毎日外食&パーティーでした。大好きなムンバイの家族と今年も過ごせて心から幸せをかみしめていたのですが、本業と副業に追われて、インド音楽の練習はおざなりに。
怒涛の1週間が終わったところでオファーを頂いたので、嬉しいのと同時に、焦りました。
今回は、新人アーティストをサポートするための企画だったため、謝礼も当然少なめ。もちろん、頂けるだけ感謝してもしきれないのですが、問題は、アカンパニスト(共演者)をどうするか。若手で上手なタブラ奏者に連絡を取ってみたのですが、予算不足で断られてしまい…。とは言え、舞台に立つ以上、プロとしての経験の無いアーティストは困る。
結局、タブラは諦めて、いつも練習に付き合ってもらっている若手のパカワジ奏者に依頼しました。北インド古典の演奏でパカワジはどうなのだろうか?と不安でしたが、グルジの了承が取れました。慌てて練習に呼んで、1時間だけ演奏する曲だけ打ち合わせをしました。
気軽に行ってみたら大きなステージでした
無名の新人アーティストのためのコンサートなんて誰が来るのだろう?
と舐めていましたが、会場に行ってみたら豪華なステージでした。
2部構成で私は2人目だったのですが、1人目の女性ボーカルもお上手!
お客さんは少なかったのですが、思ったよりもちゃんとした舞台で、一人目の子は舞台に4人、知り合いの方も鑑賞に来ていらっしゃって、一人で裸で来た自分がちょっと寂しい…。
始まってみたら気持ちいい!の一言
温暖なムンバイとはいえ、冬の朝は風が吹くと少し寒い。
指の動きが鈍いのが心配ですが、持ち前の舞台が大好きな性格。
いざ舞台に立つと、1ミリも緊張しませんでした(笑)
最近ずっと喉の調子が悪くてロングノートが吹けないのですが、クラスよりもリラックスしていたので、上手く誤魔化せたと思います。
私は、やっぱり舞台の上が大好きなようです。
こうやってYouTubeなどに動画を公開するのではなくて、観客の前で、お客さんの顔を見ながら吹くのが気持ちいい。
インドのお客さんは、すぐに顔に出して反応してくださいます。
もちろん、練習不足で上手く伴奏と会わなくて満足できない部分も沢山ありますが、何よりも、お客さんが手拍子を打って、ところどころ拍手や歓声を上げて下さるのが嬉しい気落ち良い!
最初は少なかった観客も、通りかかりの人がどんどん足を止めて下さって、予想よりもずっと沢山の方に聞いていただけました。
アンコールが気持ちいい!
30-40分というお約束だったのですが45分になってしまったので、演奏後すぐに片付けようとしたら、お客様のスタンディングオベーションと熱烈なアンコール。
無名のアーティストに、客席から絶賛のスピーチ。なんて幸せで素敵なことなのでしょう。
全く準備していなかったのですが、アンコールの曲に困って、南インドのVachaspatiというラーガを演奏しました。
終わった時には、本当に沢山の人が集まってくださって、次回の演奏予定を聞いて下さいました。その度に主催の人を呼んで、「ぜひ次回を!!!」と懇願しておきました。叶いますように。
その日のうちにグルジにご報告
大きな音楽祭に出かけていたグルジは、本日ムンバイに帰ってこられました。
すごくお忙しかったのですが、隙間の時間を頂いて報告させていただきました。
記念品で頂いた鉢植えのお花やお菓子は全てグルクルに寄付。
本当に時間がなかったのに、録画したビデオを最初から最後までiPhoneを握りしめて聴いてくださいました。リズムに合わせて体を揺らしながら、ところどころ合いの手を入れて。
「とても良い。こういう風にいつも吹きなさい。」
と、ありがたいありがたいお言葉を頂きました。
グルジは絶対に細かいレビューは下さらないので、表情で一生懸命読み取ろうとしました、合格点には達していたみたいです。
どれだけの観衆の前で演奏するより、グルジに聞いていただく方が緊張。
全部聞いてくださった後に、グルジの携帯電話にビデオを送るように言ってくださいました。感無量!!!
全てに感謝!
改めて、本当に私はインド音楽が大好きです。
困ったことに、舞台の上がさらに好き。
自分の力ではどうにもできないので、このような機会を与えて下さったグルジには感謝しきれません。
私にできることは、音楽に真剣に向き合って練習を深めること。今年は、音楽との向き合い方について考える1年にしたいと思います。
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