本日は極彩色の国インドが一年で最もカラフルになる一日、ホーリーでした。
顔に色とりどりの色の粉を塗り合う写真はとてもインパクトが強いので、日本人にとってもポピュラーなお祭りではないでしょうか。
今年も、インドの大切な人とホーリーを迎えることができたインドの生活日記です。
前夜祭は大きな焚火
ホーリー当日は、日没から始まります。
大きな焚火を燃やして、悪霊を払います。
今年は、ムンバイで悪魔コロナを撃退する地区もあったようです。ムンバイではまだコロナの発症が確認されていませんが、イベントの中止などで窮屈な思いをしているのは日本と同じ。
ぜひ撃退していただきたい。
有名な色の祭典は2日目です
今年はナレンドラ・モディ首相がコロナウイルスの感染拡大を防ぐために、出来るだけホーリーを自粛するようにと呼び掛けていました。
また、グルクルでは、グルジがムンバイ不在にしているためホーリーは祝わない方針。
今年は、ホーリーを祝うとしても、各家庭で、知っている人たちだけで祝った人が多いのではないでしょうか。私は兄弟子ラケーシュ家のホーリーに参加させて頂きました。
日頃は一人でも快適に生活していますが、特別な日に一人で過ごすのは悲しいので、そういうときに受け入れてくれる家族がいるのは本当に救いです。
ホーリーはクリシュナ神のいたずら
ホーリーの発祥については、もともと豊作を祈るお祭りだったそうですが、現在は春の訪れを祝う意味が強くなっています。
クリシュナの逸話をもとにしたホーリーのストーリーがとてもポピュラーです。
若きクリシュナ神は、恋人ラーダの顔が白いことに嫉妬していました。
それを母親に相談したところ「では、あなたの好きな色に恋人の顔を塗ってしまえばいいじゃない。」と言われ、言われたとおりにクリシュナ神はラーダの家に行き、彼女の顔を色で塗りました。
私は、ずっとラケーシュのことをクリシュナ神だと真剣に思っているので、毎年一緒にお祝いできるのは本当に嬉しいです。
色の粉は、前日屋台でゲットしました。
小袋サイズで1色40ルピー。
前日は焚火がメインなのですが、ストリートには待てずに色の粉や水をかけあっている子供たちがあふれています。
2日目のお祝いは午前中に行います。
通常、ヒンドゥー教のお祝いは禁酒が一般的ですが、この日ばかりは朝から飲酒をする人が多く、また、バーンと呼ばれる麻薬入りのドリンクを飲む伝統もあり、かなり酔っ払った人が多いです。
ムンバイは比較的おとなしい方ですが、北インドでは、道端に酔っ払いが増える日なので、多少気を付けた方が良いでしょう。街中で、全く知らない人から色水や泥水をかけられることもあります。
日本人は、あまりの激しさに苦手な人が多いですよね…。
ムンバイでは、身内同士で祝う人が多いので、知らない人からの攻撃は少なめ。
とはいえ、身内同士では激しいです。
ダンスミュージックをかけて、カラフルな顔で踊り狂う光景は、インドで最も陽気な時間だと思います。
家庭の味のグジアーが美味しい
ホーリーの日には、グジアーと呼ばれるスイーツを頂きます。
一見、揚げ餃子みたいです。
写真は、アラハバードのグジアー。ムンバイでは、外側にシロップを塗ったタイプが多く、ラケーシュ家でもそちらのタイプを頂きましたが、私はドライなタイプが素朴で好きです。中には、ドライフルーツはナッツなどの甘い具が入っています。
デリーに住んでいた時には3日間かけて家庭で作っていました。
あの味が忘れられない。
どうか、世界中に明るい春が訪れますように
今年は、とにかく暗いニュースばかり。
コロナの影響もあり、連日ニュースを確認して対応に追われながら、なんとなく暗い毎日を過ごしています。
そんな中、カラフルな祭典ホーリーで気分が明るくなりました。
今日を境目に春が訪れます。
どうか、世界中に明るくて暖かく、平和な春が来て欲しいと心から思いました。
私は、今年もムンバイでホーリーが祝えて幸せです。
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