ギーターのバクティ・ヨガはクリシュナへの信愛ですが、どのような形でクリシュナを愛するかは人それぞれです。
私たちは、神さまと言うと、崇めることしか想像できませんがインドの人たちは、様々な方法でクリシュナを愛します。その様子を見ると、クリシュナへの愛が、形式的なものではなくて、心からのものだと分かります。
時に、恋人、時に我が子、クリシュナの愛し方
バガヴァッド・ギーターの中で、アルジュナはクリシュナに対して、まるで友人のように話します。
神と、友情をもって接することをサークャといいます。バガヴァッド・ギーターの中でアルジュナは、神であるクリシュナに対してとてもカジュアルに質問をします。
しかし、失礼な対応をしているわけではなく、常に尊敬の念をもって接しています。そして、クリシュナもそれを受け入れています。
クリシュナ神との関係性は、信者の中でも様々です。
時に我が子のように、時に恋人として
インドで旅をしていると、バスケットを持ち歩いている人を見かける時があります。
中には、赤ちゃんのクリシュナの像がいて、まるで自分の赤子のように世話をします。
インド人の家庭の多くには家の中にお寺のスペースがあります。
ブランコに乗ったクリシュナの像があり、ブランコを揺らして遊んであげます。
また、多くの人は毎朝クリシュナの像を一番に整えます。
毎朝服を着替えさせ、綺麗に吹き、化粧をして、食事やスイーツを捧げます。
ほとんどの人は、先に神様に食事を運ぶまで、自分自身は何も口にしません。
たとえ空腹であったとしても、神に捧げものをすることを忘れない。それは、スマラナというバクティのかたちでもあります。
母親が、いつでも赤子のことを忘れないように、クリシュナのことを愛します。
女性音楽家の中には、クリシュナを自分の恋人として、一生神に捧げるための音楽に身を捧げる人もいます。
クリシュナへの愛の形は様々。
常に心にとどめることがバクティ
バクティの形は人によって様々です。
しかし、どのような形であっても。もっとも大切なことは、常に心の中にクリシュナへの信愛を抱き続けることです。
それによって、私たちの心は。不純なものに惑わされにくくなります。結果、どのような時でも、平穏でいられる安定した心を手に入れることができます。
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